2021年09月16日

札幌菊水写真現像所

写真を「現像」する

っていうこと自体言葉の意味がわからなくなっている令和3年ですが

言葉の意味なんてもうどうでもいいかーと思い始めてきたんですよねー

まあついこないだまで「印刷」と「現像」の違いもわかんねーやつがうち来るな!

なんてふつーに思ってましたが、もうこれいうのも疲れたしね。

印刷ってのは判があって、それにインクなどの材を塗布して刷るのが印刷で。

写真は、光に感光する印画紙にフィルムを介し、画像を光源にかざし(これは今でデジタル化され、レーザー光線に変化)

露光して、それを現像液から定着液、洗浄乾燥といういわゆる現像工程をして作るのが写真でして

工程が全く違います。

印刷のクオリティもピンからキリまであるので

新聞やチラシの印刷から、高級写真集などの印刷までインクを何色使うか?

紙の厚さや光沢感などいろいろな要素がありますが、基本大量生産にも向いてます

一方写真は、印画紙は水に浸かって写真が出来上がるので、基本的に水分に強いです。

色や像は、紙に塗布してある感光材から染み出ているので、定着後には強固な面となり

また、インクのように粒や点で像を作っていないので、滑らかな表現に写真はなります。

経年に対する耐久性も写真のほうが優れていると言われています。

なので、急に必要なプリントは、インクジェットなので印刷して

永年保存したい写真は印画紙でプリントを作るのがいいと思います。

デジタル写真は、データで保存するのが基本になってしまいましたが、

データの保存も今後、CD、DVDの時代はもう終わり、HDDやSSDなどの大容量でディスクに保存か

クラウド上に大量保存。も、いつまでもその物質保存ができるのか?

クラウドサービスの実態やサービス継続の保証やリスクなどを考えると

個人レベルのデータ管理もこれから課題になっていくでしょう。

紙の写真

もう終わったと思いでしょう。

紙の写真最強説も

そろそろそういう話も出てきてもいいかもしれませんね。

気づいたときにはもう印画紙で焼いてくれる写真屋はなかった。

なんてときもやってくるでしょう。



posted by ハシグチ ギダイ at 17:41| 北海道 ☔| 今日の現像所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする